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レビュー形式が主だったけど、はじめて骨太なストーリーが付帯したのでしたの巻。

  • 執筆者の写真: 金子大介
    金子大介
  • 2023年6月22日
  • 読了時間: 2分

さて1920年代初頭にアメリカで誕生した新しいエンタメショー=「ミュージカル」

なわけですが、


前回でも話した通り、

誕生した段階ではボードヴィルやバーレスクの流れを汲む形のレビュー形式が主でした。


特に決まったストーリーはなく、

派手な衣装と音楽で華やかにステージを彩るというスタイルだったようです。


そこに現れた作品が、

1927年にブロードウェイで初演された「ショウボート」という作品でした。


この作品がいわゆる現在の主流と言える「物語と音楽がセットのミュージカル」の先駆け的作品であったと言われています。

※もちろん諸説あります!



⭐︎ショウ・ボート:1927年初演

作曲をジェローム・カーン、脚本・作詞をオスカー・ハマースタイン3世が担当。

原作は、エドナ・ファーバーによる同名小説。

初めて「脚本」のついたミュージカルと言われ、人種問題についてもミュージカル作品としては初めて触れているそうです。


登場人物たちがストーリーに沿って、各々の感情を歌うミュージカルを、

「ブック・ミュージカル」と呼ぶこともあります。


ショウ・ボートは、日本でも1986年に宝塚歌劇団が初演していて、

近年では富山県のオーバードホールで上演されたりしてます。

(確か大学時代の仲間がオーディションに受かって出演していて、

富山の美味しいものをSNSにあげていて、羨ましかった記憶があります。笑)



そんなこんなで、

現在にもつながる「脚本あり」のミュージカル作品が生まれたのでした。


その後もミュージカルは、「大衆的で庶民向け」というカラーを帯びつつ人気を得ていきます。


曲調もクラシックからポップスやジャズ寄りに。

客層はハイカルチャーの貴族階級や富裕層から大衆へ。


アメリカ独自の「新しい文化」の萌芽だったのです。


続く


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