ここらへんで話しておこうと思いますが!
いわゆる
「劇場で観るミュージカル」
と
「映画館で観るミュージカル映画」
って何が違うんでしょう。
一番大きい点は、
実際に目の前で俳優が演じているかどうかってところですよね。
映画は録画されたものを上演します。
当たり前か。
ほとんどの場合、
舞台を観る際は、
オーディエンスと舞台面は対面する形になります。
特別な演出が施されて、
・舞台面に客席がある
・劇場中央に舞台面があってそれを客席が囲む
・豊洲の某劇場みたいに観客席が巨大な盆になってて、それ自身が回転しちゃう
などなど、
いろんな客席演出マジックはありますが、
基本的に観客は「イチ視点」で舞台を観ることになります。
また、一つの座席に座って、開演から終演までそこの座席で観劇することになるので、舞台との距離感が変わることはありません。
ところが、
映像に撮るとなれば話は別です。
・カメラを複数用意することでさまざまな視点から演技を撮ることができる。
・抜きで撮れるし、引きでも撮れる。距離感を操れる。
・場面転換で装置を移動させなくても大丈夫
などなど、映画化することのメリットはもっともっとあると思いますが、
主なところで言えば、こんな感じではないでしょうか。
世界恐慌が起こり、
ブロードウェイの俳優とハリウッドのスタッフが手を組んだ時。
演者たちの群舞を、
時には脚立を組んで上から撮ったり、カメラを移動させながら撮ったり、
あの手この手で映像に臨場感を持たせました。
だからか、
ミュージカル映画黎明期は、
ダンスシーンの多い作品が誕生したんでしょうね。
そんなこんなで、
ミュージカル映画は人気を獲得していったのでした。
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