世界恐慌により、劇場が閉鎖され、
職を失った歌って踊れるブロードウェイの俳優たちは、ハリウッドに走って行きました。
諸説あると思いますが、多分お金もなかったし、走っていったんだと思います。
それで、
ハリウッドの映画会社の重たい扉を蹴破り、
こう叫びました。
「俺たちに仕事をくれええええええ!!!!!」
ブロードウェイを仕事の拠点としていた俳優たちは本当に必死だったと思います。
藁をもすがりたい思いだったんでしょう。
さて、
この俳優たちの大移動はハリウッドにとっては暁光でした。
まさに!
ちょうどこの頃!
ミュージカル映画を撮り始めていたから!
しかも、「なんだかんだでヒット出せてるけど、歌って踊れる人揃ってないしなあ」
と頭を悩ませていたハリウッドの映画製作者たちにとって、
ブロードウェイ俳優のような、歌って踊れるプロフェッショナルは、
まさに欲していた人材でした。
ということで、
世界恐慌という未曾有の大不況の時期に、
「優秀なブロードウェイ俳優」と「映画の最大手ハリウッド」が手を組むことになるのでした。
そして、
俳優たちの中には、その後ミュージカル映画史にとって、
大きな功績を挙げることになる、とある人物もいました。
続く
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